プレゼンテーションや会議の場で、
「何を話せばいいのか」
「自分の考えをうまく伝えられない」
と悩んだことはありませんか?
緊張すると言葉が詰まってしまったり、話が長くなりすぎて何が言いたいのかぼやけてしまったり。
その結果、せっかくのチャンスを逃してしまったという経験があるかもしれません。
でも、話すのが苦手だからといって、メッセージが伝わらないわけではありません。
実際、伝えたいことをシンプルにまとめることで、苦手な人でも十分に自分の意見を効果的に伝えることができます。
シンプルで明確なメッセージは、相手にとっても理解しやすいため相手の印象に残ります。
・シンプルのメッセージは相手の心と脳に残る
シンプルなメッセージがなぜ重要なのか、その理由は明快です。
なぜならば、複雑で長いメッセージは、聞き手にとって理解しにくいからです。
例えば、専門用語を多用したり、多くの情報を一度に伝えようとすると、
相手は混乱し、重要なポイントを見失う傾向があります。
情報量が多すぎると、聞き手の注意が散漫になり、結果的に何も記憶に残らないことが多いです。
一方で、シンプルで明確なメッセージは、聞き手にとって直感的に理解できるため、強いインパクトを与えます。
簡潔なメッセージは、ポイントを絞っているため、聞き手が焦点を合わせやすく、記憶にも残りやすいのです。
これは、ビジネスの場面だけでなく、日常のコミュニケーションにおいても同様です。
実際、私も最初の一言で話し相手に耳を開いてもらえるように工夫して
成功した事例があります。
あるプロジェクトで私たちが提案した内容とは正反対の対応をクライアントにされて
困ったことがありました。
その際、ぶっきらぼうでちょっと近寄りがたい上司に
「〇〇の件について△△で困っているんです。」と
第一声で伝えたことがありました。
いつもはPCを見ていたりしていて私の方に体を向けることがなかった上司が姿勢を変えて、
私の方を向いて耳を傾けてくれました。
シンプルにメッセージを伝えたという要素だけで上司の態度が変わった訳ではないかもしれないですが、
態度が変わった1つの要因であると私は思ってます。
最後に、シンプルな明確なメッセージが持つ威力を紹介します。
スティーブ・ジョブズ氏が2007年に発表されたiPhoneの初公開プレゼンでの一言です。
「Today, Apple is going to reinvent the phone(今日、Appleは電話を再発明する)」と
いうシンプルな一文を使い、聴衆の注目を一気に集めました。
次回の投稿では、実際にシンプルなメッセージを作るための基本ステップについて
詳しく解説します。ぜひお楽しみに!